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ドライマウス治療

■ ドライマウスとは

現在「ドライマウス」の人口は800万人と推定されています。
男性よりも女性に多く現れやすい症状です。
口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ともいわれ口の中や喉の渇きが主な症状として現れます。
眼に現れる乾燥症の「ドライアイ」同様、「ドライマウス」も近年、徐々に注目され始めています。
ドライマウスの人口が増加している背景には現代人に多い主にストレスや不規則な食生活、薬物の副作用が原因であることがわかっています。
口の渇きや舌の痛みなどの症状が出ている方は、ドライマウス認定医のいとなが歯科院長までぜひご相談ください。

■ ドライマウスの症状

以下のような自覚症状のある方はドライマウス・口腔乾燥症の可能性があります

  • 口の渇きが3ヵ月以上毎日続いている
  • あごの下が繰り返し、あるいはいつも腫れている
  • 乾いた食品を飲み込む際に、しばしば水を飲む
  • よく水を飲む
  • 夜間に起きて水を飲む
  • 乾いた食品が噛みにくい
  • 食品が飲み込みにくい
  • 口の中がネバネバして話しにくい
  • 口臭がある
  • 義歯で傷つきやすい

ドライマウス・口腔乾燥症をともなう疾患

  • 【糖尿病】
    糖尿病は膵臓でつくられるインスリンの分泌や作用が低下し、血糖値が慢性的に高い状態になる生活習慣病です。血糖コントロールができない高血糖状態では、糖を含んだ尿が大量に排出されるため体内が脱水状態になり、口の渇きを感じることがあります。また、疲労感や体重の減少などがみられ、治療をせずにいると神経や目、腎臓や血管などの病気を誘引することになります。
  • 【くも膜下出血、脳出血、脳梗塞】
    くも膜の内側の動脈が破裂して、くも膜下腔に出血が起きるくも膜下出血では、突然激しい頭痛と吐き気、嘔吐を生じ、意識を失って危険な状態に陥ることがあります。脳内の細い動脈が破れる脳出血では、激しい頭痛や吐き気、手足の麻痺、片麻痺などの症状があらわれます。脳梗塞の場合も強烈な頭痛や吐き気とともに、体や視覚・聴覚など五感の麻痺が起こります。これらの脳卒中により口の周りの筋肉も麻痺することがあるため、唾液が減少し、ドライマウスを引き起こすことがあります。
  • 【シェーグレン症候群】
    体を守る免疫の異常によって起こる疾患で、膠原(こうげん)病の一種です。口や目、皮膚など全身に乾燥がみられます。さらに、息切れや関節痛、気分の落ち込みなどの症状があらわれることも多くあります。圧倒的に女性に多く、発症は40~60歳代に集中しています。関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど、他の膠原病との合併症も多くみられます。
  • 【更年期障害】
    閉経の前後、約10年間の更年期を迎えると、女性ホルモンのバランスが急激に変化し、心や体にさまざまなトラブルを引き起こします。唾液の分泌は女性ホルモンのコントロールを受けているため、更年期に起こるホルモンバランスの乱れにより唾液の分泌が減少し、口の渇きを感じることがあります。その他、疲れやだるさ、肩こり、のぼせやほてり、イライラや不安感などの症状があらわれます。

■ ドライマウスの治療方法

ドライマウス・口腔乾燥症の治療は対処療法、口腔清掃・生活指導などが中心になります。
ただし、全身疾患やその治療、服薬などに起因する場合には、歯科でできる範囲は限られていますので、状況に応じて内科、眼科、耳鼻咽喉科、婦人科、精神科等と連携して進める必要があります。

ドライマウス・口腔乾燥症の治療法・予防法

  • 毎日のお口のお手入れ方法の指導、定期診断・クリーニングにより口腔状態を改善
  • 口腔内粘膜保護のため、保湿力の高い洗口液・口腔内保湿ジェル・口腔内保湿リキッドなどの使用
  • 抗菌剤の処方
  • 加齢による筋力低下が原因であれば、筋力低下を防ぐマッサージなどで唾液腺を刺激し、唾液の分泌量を増加
  • 禁煙、節酒
  • 水を携帯し、こまめに飲む
  • クラッカーなどの乾燥食物、炭酸・カフェインの含まれる飲料の摂取を避ける
  • キシリトールガム、梅ぼしなどを噛んで唾液を出す
  • 室内が乾燥している季節には加湿器を使用する

ドライマウス・口腔乾燥症でなくとも、精神的な緊張・ストレスは唾液を出なくさせてしまいます。
常に気持ちをリラックスさせる工夫も大切です。

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